生理痛 症状 原因

生理痛の原因は卵胞ホルモンとも呼ばれるエストロゲンの分泌によって起こります。
このエストロゲンは年齢によって分泌量が異なる為に、生理痛の悩みも年齢別にある程度分かれることになります。

エストロゲンは8~9才頃から分泌されるようになり、14才頃までには初潮を迎えます。
この10代の時期はまだエストロゲンの分泌量が不安定であるために、生理痛もきつい事が多いようです。
しかし20~30代になると、エストロゲンを含めホルモンのバランスが安定してくる為、10代の頃のような強い生理痛は収まってくるはずです。
しかしこの時期は仕事や家庭のことなど様々なストレスを抱えたり、無理なダイエットをしたりといった他の要因で、やはり生理痛や生理不順に悩む人も多くいます。
また子宮内膜症など器質性の月経困難症が現れだすのも20代後半からと言われています。

40代に入るとエストロゲンの分泌が低下し始め、更年期に入っていきます。
そのため生理不順や更年期特有の様々な症状がみられるようになり、閉経に至ります。
そして60代頃にはエストロゲンの分泌がほぼなくなります。

勿論個人差はありますが、このように年齢と共に生理の悩みは移り変わっていくものなので、それぞれの年代に合わせた対処法が必要になってくるでしょう。

睡眠の質と量はあらゆる美容や健康効果に影響を与えます。
肌の新陳代謝を良くしたりダイエットを成功させたり、ストレスを緩和したり、様々な病気の予防にも効果がありますね。
生理痛の緩和もその1つ。
質の良い、十分な睡眠を取ることで生理痛を緩和させたり生理不順を改善させたりすることができるのです。

というのは、人は睡眠によって免疫を作ったりホルモンバランスを整えたりするためで、生理痛がホルモンバランスの乱れによるものであることはご存知の通りですよね。
特に「成長ホルモン」と呼ばれる体の機能を修復したり老化を遅らせたりするホルモンは、睡眠中にしか分泌されないのです。
しかもこの成長ホルモンは就寝時間が遅くなるほど分泌量が少なくなるそうなので、できれば23時までには就寝するようにしましょう。

更に、睡眠には脳や自律神経を休める目的もあります。
ですから起きている間に受ける様々なストレスを緩和させるには睡眠を取る必要があり、ストレスの緩和は生理痛の緩和に繋がるのです。
こういった睡眠の効果から、生理痛緩和に良質な睡眠を取るようサポートする「睡眠テラピー」といったサービスを提供しているところもあるようです。

生理痛がひどく、どれだけ生理痛に効くと言われる対策を施してもいっこうに緩和されない場合、一度産婦人科に受診しに行きましょう。
もしかすると臓器に明らかな疾患があるためにおこる「器質性」の生理痛かもしれません。
器質性月経困難症の場合、その原因となる臓器は大抵子宮なのですが、卵巣が原因となっている場合もあります。
その代表的なものが「卵巣腫瘍」です。

「卵巣腫瘍」とはその名の通り卵巣にできる腫れ物のことです。
そもそも卵巣は卵子を作り育てる器官で、月に1度成熟した卵子を放出する、非常に細胞分裂の活発な臓器なのですが、それが原因となって卵巣の表面が傷ついては修復する、を繰り返す為に、実は最も腫瘍のできやすい臓器でもあるのです。
卵巣腫瘍の殆どは良性のものですが、約1割程度の確率で悪性のものもあり、悪性の卵巣腫瘍は卵巣癌と呼ばれます。

しかし例え良性のものでも、握りこぶし位の大きさになると重い生理痛が症状としてでることがありますし、「茎捻転」と呼ばれる卵巣腫瘍が根元からねじれてしまう状態が引き起こされると、卵巣に血液が回らなくなり、卵巣の破裂や卵巣腫瘍の壊死など大変危険な状態になりかねません。
ですから卵巣腫瘍が小さいうちは様子を見ますが、大きくなってくると切除する場合が多いようです。

重い生理痛はそれだけでストレスになるものですが、加えて不妊症になったらどうしよう・・・と心配する人もいるようです。
「重い生理痛は不妊症につながる」という説もありますが、実際のところこの2つにはどのような関係があるのでしょうか。

結論から言うと、月経時の強い痛みが原因となって不妊症になるという証明はされていません。
実際、重かった生理痛が妊娠・出産によって軽くなったというケースも多いことからも、不妊症になるわけではないことが分かりますよね。
むしろ、不妊症のきっかけとなり得る病気が原因で生理痛がきつくなっている、というのが正解です。
原因と結果が逆ですね。
例えば生理過多や強い下腹部の痛み、お尻の奥が痛いという時は、子宮内膜症を患っている可能性があります。
子宮内膜症はそれだけで100%不妊症になるというわけではありませんが、妊娠しにくい体質になるのは確かです。
あるいは生理過多、過長月経、下腹部の痛み、腰痛などが現れる場合は子宮筋腫かもしれません。
この場合も妊娠しにくい体質になります。
そしてこれらの子宮の病気は、放っておくと不妊症の危険性はますます高まっていくのです。

ですから、重い生理痛など生理の異常は体の危険信号と考えましょう。
不妊症に繋がる病気は早期発見が大切です。

生理のある女性の皆さんには、是非基礎体温をつけることをお勧めします。
基礎体温と聞くと妊娠したい人がつけるもの、というイメージがあるかもしれませんが、例えば生理痛で悩む女性にも役立ちますし、そもそも女性の健康管理には非常に大切な分野なのです。

例えば基礎体温をつけていると、自分の排卵日や高温期、低温期、生理の時期がいつなのかを把握することができます。
普通の健康な女性の場合、排卵日の翌日から高温期に入ります。
多少の個人差はありますが、大体36.8℃前後となるはずなのですが、排卵日が終わって幾日か経つのに基礎体温が36.5℃を下回っている場合、黄体不全という病気である可能性があります。
これは黄体ホルモンが不足していることを表し、この黄体不全のために生理痛が起こっていると考られます。
黄体不全が生理痛の原因であれば、ストレス解消や冷え対策が効果的と判断できます。

このように、基礎体温をつけることで体のどこに異常があるかを把握できる為、生理痛の対策も立てやすくなるということなのです。

女性の約20%に見られる「子宮後屈」という子宮の変形は、それ自体は病気ではない為治療の対象にはなりませんが、後天的に子宮後屈になった場合でその原因によって生理痛などの障害が起きている場合、検査と治療が必要になります。

子宮後屈はその原因によって「可動性子宮後屈」と「癒着性子宮後屈」に分けられます。
「可動性子宮後屈」とは骨盤の異常や筋肉靭帯の支持組織の異常によって起こる場合、「癒着性子宮後屈」は子宮内膜症などで他の周辺臓器と癒着して起こる場合を言います。
どちらにせよ自覚症状がないほど軽い場合治療の必要はありませんが、例えば骨盤の炎症や子宮内膜症などで生理痛を引き起こすなど痛みがある場合には、治療して子宮を本来の形に戻す必要があります。

治療方法としては、可動性の場合、骨盤の周りの筋肉を鍛えるエクササイズや矯正を施します。
癒着の場合は癒着を剥がす外科手術の他、子宮後屈になった原因の治療、例えば子宮内膜症の治療によって癒着を防ぎます。
このように子宮後屈の原因を取り除けば、それに伴ってひどかった生理痛も緩和されることになります。

下腹部が痛む生理痛の直接の原因は、当然ながら子宮にあります。
子宮の状態によって生理痛の有無やその症状の重さが違ってくるのは確かで、例えば子宮の形が一般とは異なるものの中に、「子宮後屈」というものがあり、子宮後屈を持つ女性に生理痛が多いと言われています。

もともと子宮はお腹側に傾いているはずなのですが、逆に背中側に傾いている状態を「子宮後屈」と呼びます。
先程、子宮後屈の人は生理痛が多い、と書きましたが、実のところ子宮後屈自体は病気ではなく、単なる子宮の形を言い表しているに過ぎません。
ですから子宮後屈による何らかの障害がない限り、病気ではないので治療の対象にはならないのです。

ではなぜ子宮後屈の人に生理痛が多いのかと言うと、子宮後屈そのものに問題があるのではなく、子宮後屈の原因となったもの、例えば骨盤内の炎症や子宮内膜症が痛みの原因になっているのです。
とは言うものの、子宮後屈の多くは先天的なものであり、何らかの障害を生み出すことはまずありません。
前述のように子宮内膜症などで後天的に引き起こされた場合に痛みがあり、治療を必要とする場合があるということです。

あまりに痛みのひどい生理痛の場合、子宮内膜症や子宮筋腫といった子宮系の病気が考えられます。
通常生理痛は初潮を迎えてから大人になるにつれ、段々穏やかになっていくものなので、逆に大人になってから痛みがひどくなってきた場合、子宮系の病気の可能性があるでしょう。
子宮の病気は基本的には35~40代に発症するものなのですが、最近では低年齢化も進んでいる為、10代~20代の女性でも発症する可能性があるのです。

子宮の病気の低年齢化が進んでいる理由として、食事が欧米化していることが挙げられます。
動物性タンパク質や脂肪の摂取が増えた為、女性ホルモンの分泌量が増え、その結果性成熟が早まり初潮を迎える年齢も年々低くなっています。
更にストレス社会である為大人も子供も様々なストレスにさらされ、それが原因となってホルモン分泌に影響が出ている可能性も指摘されています。
このような要因で、低年齢層にも子宮の疾患が発症する環境が整ってしまっているのです。

従って、例え10~20代であっても、あまりに激しい生理痛の痛みがあれば、是非産婦人科に行くようにして下さい。
子宮の病気は不妊症の原因にもなりますから、若いうちの早期発見が大切です。

生理痛があまりにひどく、様々な生理痛緩和方法を試してみても一向に良くならないという場合、子宮の病気が原因かもしれません。
症状として重い生理痛を伴う子宮の病気で代表的なのは、子宮内膜症、子宮筋腫、子宮腺筋症ですが、特に痛みが強く陣痛と同じくらい痛いと言われているのが子宮腺筋症です。

子宮腺筋症は子宮内膜が子宮筋層の中にできてしまう病気で、そのため子宮筋層が大きくなってしまいます。
そのため子宮が異常に収縮し激しい痛みを与える他、過多月経となり、頻繁にナプキンを換えないと漏れてしまうほどになります。
またそのような過多月経の為に、貧血を起こしやすくなり不妊や流産の原因ともなっています。

子宮腺筋症の治療は、症状の重軽度、子宮の大きさ、妊娠を希望するかどうかで異なります。
妊娠を望む患者であれば子宮を残して病巣だけを取り除きますが、病巣が散らばっていることが多い為、病巣の一部を取り残してしまいがちになります。
手術を望まないのであれば、薬物による治療を行います。
しかしこれは病気そのものを取り除くわけではないので、薬の使用を中止すると、症状や子宮の状態は元に戻ってしまいます。

多少の個人差はありますが、女性は10代の思春期を迎えると「第二次性徴期」と言われる女性らしい体つきに変化していきます。
この頃初潮を迎える人が大半で、初めの頃の生理はまだ不順で痛みや経血の量も一定ではありません。
成長と共に次第に規則正しく生理が来て、それに伴って生理痛もきつくなっていきます。

思春期で生理痛が重い場合、その原因は大人の場合と異なることが多いようです。
大人の場合で生理痛が非常に重い人は子宮内膜症の疑いもありますが、思春期の場合、生理が始まってまだ間もないですから、そういった慢性の疾患の疑いはあまりありません。(勿論例外はあります)

思春期の重い生理痛で考えられるのは、子宮が未熟で子宮口が狭く、剥がれ落ちた子宮内膜がうまく排出できず、無理やり押し出そうとして圧力をかける為と考えられます。
あるいはホルモンも未熟であることや、思春期特有の精神的不安定さやストレスなども原因として挙げられます。
これらは大抵成長と共に落ち着いてくるのですが、同時に大人になるほど子宮内膜症など子宮関係の疾患が発症する確率も高くなっていきますから、10代後半になっていっそう痛みがひどくなって生活に支障を来たすほどであれば、一度病院で診てもらう必要があるかもしれません。